

「ヘアメイクアップアーティスト」と「ヘアスタイリスト」の違いをご紹介しています!
ヘアメイクアップアーティストとヘアスタイリスト、混同してしまっている方も多いのではないでしょうか?名前こそ似ているものの、その仕事内容には明確な違いがあります。さっそく見ていきましょう。
ヘアメイクアップアーティストとは、女優・モデル・タレント、あるいは一般の人に対してヘアセットからメイクまでを施す人のことです。活躍の場は、雑誌・広告・ドラマ・映画・ファッションショー・イベント・舞台・ブライダルサロン・フォトスタジオ・化粧品メーカーなどです。 髪とメイクにおいて幅広い知識と技術が求められるのはもちろんのこと、色彩やファッションについての知識とセンス、トレンドを敏感にキャッチしつつ独自のスタイルを築き上げる高い感性も必要です。
一方、ヘアスタイリストは美容師さんのことを指します。お客様に対し、カット・カラー・パーマ・スタイリングなどを施す人のことです。活躍の場は美容院やサロンが多いです。施術にかんする専門技術と、お客様の要望を聞きつつ似合うヘアスタイルを提案するセンスが求められます。またヘアメイクアップアーティストと同じように、流行にも敏感である必要があります。
ヘアメイクアップアーティストとヘアスタイリストの共通点は、「ヘアスタイリング」と「メイク」です。メイクはヘアメイクアップアーティストしかやらないのでは?と思われるかもしれませんが、美容師業界でトップスタイリストを目指すならメイク技術も必要になります。また、メイクができることで活躍の幅は大きく広がります。専門学校の美容師コースでも、必ずメイクが授業に入っていますよ。
それぞれのお仕事を下記のように考えると分かりやすいのではないでしょうか。ヘアスタイリストは必ずメイクをするとは言えないので、カッコ書きにしています。
ヘアメイクアップアーティストのお仕事 |
①メイク ②ヘアスタイリング |
---|---|
ヘアスタイリストのお仕事 |
①ヘアカット ②ヘアスタイリング (③メイク) |
他に、この2つの職業に共通して求められるのはコミュニケーション技術です。どちらも多くの人にかかわる仕事です。気持ちよくメイク・ヘアカットを受けてもらうのはもちろん、自分の持っているイメージとクライアントの希望をマッチさせるためにはコミュニケーション技術が不可欠です。
ちなみに雑誌・ドラマ・ショーといった現場では、ヘアアレンジをするヘアスタイリストと、メイクを行うメイクアップアーティストが別の人であるというケースも多く、一緒に仕事をすることも少なくないですよ。
ヘアスタイリストには、必須の資格があります。それは国家資格である美容師免許です。美容学校を卒業して、国家試験に合格しないとヘアスタイリストとして働くことはできません。
一方でヘアメイクアップアーティストには必須の資格はありませんが、民間資格は持っておくべきでしょう。民間資格を持っていないと就職にも不利ですし、信頼度にも影響があります。特に大手化粧品メーカーやフォトスタジオなどでは、資格がない場合書類選考で落とされてしまう可能性が高いです。
ヘアメイク関連の民間資格としては、JMAメイクアップ技術検定がもっとも有名で、他にはファッション色彩能力検定、着物着付け師、パーソナルカラー検定などがあります。もちろん、美容師免許があればなおよいでしょう。